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空き家の解体費用の相場(構造・坪数別)と、追加費用が発生しやすいケース(アスベスト等)について
本記事では、空き家解体の判断において費用や税金で知っておくべき基礎情報をまとめています。
空き家の解体では、事前に制度をしっかりと理解することが重要です。
空き家の解体について考え始めたとき、多くの人が費用や税金、制度について疑問や不安に感じます。
特に「更地にすると固定資産税が高くなる」という話を聞いたことをきっかけに、判断が止まってしまうケースは珍しくありません。
しかし、単純に「更地にすれば不利」というものではなく、法改正により空き家を放置すると税制上の優遇が外れる新たなリスクを発生します。(国交省/空家対策特措法改正)。
この記事では、最新の制度を含めて、費用・税金・補助金・放置におけるリスクを理解していただき、ご自分の状況に照らして判断できる材料を提示します。
空き家解体の判断で最初に整理すべきこと

空き家解体の判断は、単に費用が高い安いではなく、時間軸と制度の全体像を整理することから始まります。
空き家を前にすると「今すぐ困っているわけではない」と感じ、判断を先延ばしにするのは自然な反応です。しかし老朽化や周辺環境の変化は止まりません。さらに自治体が運用する制度では、放置された空き家を評価する枠組みが強化されています。「空家等対策の推進に関する特別措置法(以下、空家等対策特別措置法)」は、そのまま放置すれば「特定空家等」に至るおそれのある空き家を指し、自治体が指導や勧告を行い得る制度として設けられました。
こうした動きを踏まえると、判断を先送りすることは、単に時間を置くだけでなく、対応の選択肢を狭める可能性があります。
構造・坪数別に見る解体費用の現実的な相場感
空き家解体の費用相場は、建物の構造と条件によって大きく変わります。人件費や廃棄物処理費の上昇傾向もあり、以前より解体費用がやや高めに推移しています。
構造別・解体費用の目安表
| 建物構造 | 1坪あたりの解体費用目安 | 備考 |
| 木造住宅 | 約5〜7万円 | 住宅密集地や手壊し必要時は上昇 |
| 鉄骨造 | 約6〜8万円 | 構造材・外装材で手間が増すことも |
| RC(鉄筋コンクリート)造 | 約8〜11万円 | 重機作業の規模が大きい |
※さらに、アスベスト事前調査は原則必要で、調査~報告に費用が発生します(労働局/石綿工事報告制度)。
追加費用が発生するケースは特別な話ではない

解体工事では、以下のようなケースで追加費用が発生するのはよくあることです。
こういった事態を避けるためには、見積もりの段階で解体業者より、その可能性を契約前に説明を受けているかどうかが重要となります。
「安さ」だけで選ぶと危険?空き家解体の見積もりの正しい見極め方
固定資産税「6倍」問題を冷静に整理する
「更地にすると税金が上がる」という話だけで判断すると誤解を招きます。
制度の本質は、税制優遇(住宅用地特例)が外れる条件です。
- 住宅が建っている場合、土地の固定資産税は軽減されます(住宅用地特例)。
- 改正空家等対策特別措置法では、自治体から『管理不全空家等』として「勧告」を受けた時点で、住宅用地特例が解除(適用除外)される仕組みになりました。
- 住宅用地特例が外れると、固定資産税は最大で6倍になる可能性があります。
解体しないという選択の現実的なリスク

解体しない選択には、単なる怠慢とは別の具体的なリスクがあります。
- 管理不全空家等・特定空家等の指定リスク(税制優遇が外れる可能性)
- 損害賠償リスク(倒壊や落下物などの事故責任)
- 名義未登記(相続登記)によるリスク(名義が不明なままだと権利行使が制約されます)
これらは「いつか起きるかもしれない」ではなく、制度上・民事上の現実として起こり得るものです。
空き家を解体をしないのであれば、しっかりとした管理を行っていく必要があります。
【2024年法改正対応】空き家を解体せず放置するリスクと「特定空家」の真実
補助金・助成金を使えるかどうかは動いた順で決まる
補助金や助成金は、解体前段階での自治体申請が原則です。
空き家解体の補助金は自治体ごとに違う?申請前に知っておくべき条件と注意点
- 契約・着工後では対象外
- 年度ごとの予算枠が先着順で消化
このため、空き家の解体の検討の早い段階で自治体に確認し、必要書類や手続きの流れを先に押さえることが成功の鍵です。
FAQ|空き家解体でよくある質問
Q1. 解体費用の目安はいくらですか?
はい。目安は木造で約4〜5万円/坪、鉄骨造で約5〜7万円/坪、RC造で約7〜9万円/坪です(地域・条件により変動あり)。
Q2. 解体工事はどれくらいの期間ですか?
一般的な木造住宅であれば1〜2週間前後が多いですが、アスベスト対応や天候によって前後します。
Q3. 解体に必要な主な書類は?
自治体からの届出書、解体業者との契約書、廃棄物処理計画などが一般的です。自治体によって異なるため、担当窓口で確認してください。
着工前から解体後まで。空き家解体に必要な「行政手続き」完全ガイド
Q4. 行政に聞くべき具体的な質問例は?
「この空き家が管理不全空家等と判断され得る条件」「住宅用地特例が外れる場合の概算税額」「補助金申請の期限と必要書類」を聞くと、判断材料が整理できます。
Q5. アスベスト調査は必須?
原則として必要です。一定規模以上の工事では、有資格者による事前調査と報告が制度化されています。
Q6. 固定資産税はいつ変わる?
多くの自治体では、1月1日を基準日にしてその年の課税額が決定されるため、年内に条件が変わると翌年反映されます。自治体の課税担当に確認が確実です。
Q7. 相続登記はいつまでに必要?
現在はすでに義務化されています(2024年4月1日施行)。不動産を相続した日(または所有権取得を知った日)から 3年以内に申請 する必要があります。正当な理由なく怠ると過料の対象となる可能性があります。
Q8. 補助金が使えない場合でも解体すべき?
補助金の有無だけで判断せず、毎年の維持費や放置リスクを総合的に考えることが大切です。
Q9. 更地にすると税金が下がる場合はありますか?
建物のない更地は住宅用地特例が適用されないため、短期的には税額が増える可能性がありますが、放置のままよりも管理・活用の選択肢が増えることがあります。
Q10. 近隣への挨拶は必要ですか?
工事前挨拶はトラブル回避につながるため、業者と相談して行うのが一般的です。
まとめ|判断できる状態をつくることが最優先
空き家解体で重要なのは、解体するかどうかではなく、制度と現実を理解したうえで判断できる状態になることです。
判断に必要な情報を整理すれば、不安は噂から“扱える問題”に変わります。
まずはご自身の状況を整理するために、解体工事のプロへお気軽にご相談ください。




